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◆モロッコの農場/月明かりのフトール

10月14日金曜日、今日は先日仕入れたラグの撮影のために久しぶりに郊外の農場(*1)に行って来ました。
しばらく日本に帰ったりで忙しく、ここに来るのは二ヶ月振り。
夕方の柔らかい光の中で撮影後、ラグの計量などを行い、フトール(断食明けの食事)もここで頂く事にします。
メンバーは夫、私、スタッフのオマール、スタッフの由紀ちゃんと犬二頭。

荷物運搬用の車にぎっしり商品を詰め、二台の車に分乗して出発。
犬達はどこに行くのか分かっているので非常に大人しくしています。スタッフの由紀ちゃんはここに来るのは初めてです。

フォトダイアリーには久しぶりの登場の熊五郎&ラルフィー(*2)。
昔は勢力争い的な喧嘩ばかりしていた二頭ですが、最近は強い熊、守られるラルフィーにすっかり落ち着いて仲良くなりました。

私達がラグの撮影をしている間は一応木につないで置きますが、適当な紐でつないだところ噛み千切ればよいという事を直ぐに学習して、脱走しては羊を追いかけます。
元々農場で生まれ育った犬であればそんな馬鹿な事はしないのでしょうが、ラルフィー&熊にとっては羊や鶏は動くおもちゃと同じ。
たまりません。

撮影後はラグを一枚一枚広げて色、サイズ、痛みなどのチェックをします。
今回ここで撮影&チェックしたのは合わせて40枚ほどなのですが、結構時間がかかり、2時に始めて終わったのは5時頃でした。
ここに何度も書いていますが、今はラマダン中。もちろん飲まず食わずで仕事です。グウグウ鳴るおなかをなだめつつひたすら仕事に集中するしかありません。

ラグ撮影後、今度新発売のシダーウッドのカトラリーも撮影。
とうもろこしのきれいな葉を取ってきて、ちょっとアジア風に撮影してみました。

午後五時過ぎ。
撮影終了。今日のフトールは午後6時ごろの予定。まだ一時間くらいあるなあと思いながら外に出ると、夫とここの農場の元オーナーがとうもろこしの葉の上に腰掛けて雑談中。
フトールの一時間前と言うのは一家の主婦にとっては戦争のような忙しさですが、男の人はこうしてのんびり話をしながら過ごす事が多いです。

今日のフトールの食卓。この農場には簡単な自家発電しか無いので日が暮れると家の中は真っ暗。月明かりの下で食事を頂きます。

今日のフトールのメニュー:
もぎたてのザクロ、庭で飼っている地鶏のゆで卵、私達がお土産に持ってきたリッサニのデイツ、シュパキアなどのお菓子、
もぎたてのトマトと唐辛子、出来立ての新オリーブオイルと地鶏の卵のオムレツ、
農場の片隅で取れる蜂蜜、畑で取れた小麦を石臼で挽いたパン、農場の牛のミルクから作ったバター、搾りたてのミルクを使ったカフェオレ、自家製ミントで入れたミントティなどなど。
食卓の上にはなんともスローフードな食材が並びました。

フトールのお料理を並べ始めると、猫も現れました。
彼らは残飯を貰って生きています。人間が食事をしない=残飯が出ないのでラマダン期間中はおなかをすかせてフトール開始を待ちわびているのでしょう。

随分暗くなってきました。どこからかアザーンがほのかに聞こえてきてフトール開始。

町の家で頂くフトールとは一味違うとても静かな雰囲気の中で頂くフトール。
フトールの時間は「日が沈んだ時間」と決まってますが、普通の家にはもちろん電気があり、煌々と照らされた食卓で頂きます。
でも、ここでは「日が沈んだ」と言うことを実感しながら月明かりの下での食事。
昔のラマダン明けの食事と言うのはこんな風だったのかな・・・と想像しながら、今度ここでフトールを頂くときは忘れずにキャンドルを持参しようと思いました。

(*1)マラケシュから30キロ程のところにある農場。一年以上前に見つけ、今年になってから夫が譲り受けた場所。広さは1ヘクタールで様々な果樹、野菜、牛、羊、ロバなどが居ます。

(*2)ディアモロッコマラケシュ事務所の番犬たち。熊は男の子、ラルフィーは女の子ですが、番犬としてはラルフィーの方が優秀です。

ディアモロッコ 宮本 薫 http://www.dearmorocco.com

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