ミント・ティー考

モロッコの飲み物といえば「ミント・ティー」 モロッコのことを知らない外国人は、「ミント・ティー」と聞くと健康的なハーブティーをイメージするのですが、ちょっと違います。 モロッコのミント・ティーは、簡単に言うと、中国のガンパウダーを煮出したお茶に山盛りのお砂糖とミントが加えられたもので、モロッコ全土で朝から夜まで飲まれます。 *********************

◆農場に小屋を作る

最近農場ネタばかりですみません。 今日もまた、午前中の仕事の後、お昼に二時間ほど行ってきました。 我が家の農場の手前から見た風景。向こうのほうに見える建物と門は先日のフォトダイアリーでご紹介した日曜市が開かれるところです。 緑に覆われています。 雨が多い国では当たり前の緑に覆われた大地の風景も、ここマラケシュでは非常に新鮮なものに見えます。 今とても気に入っている一角。 ここは水路の通り道になっているのでいつも水があり、水辺の植物が育っています。 青々とした葉っぱはセロリ。 モロッコのセロリには二種類あり、日本のセロリのようなものと、日本のセロリよりも茎が短く、主に葉を頂くものがあります。葉を頂くセロリは、細かく刻んでハリラなどに入れます。 農場から更に少し行ったところにある村の簡単なレストランでランチを頂くことが多いのですが、今日は時間が無かったので、ここのスタッフが作ってくれたオムレツ&スタッフのお母さん自家製の田舎パン、ミントティでランチ。 今日は犬たちを連れて行ったのですが、事件があり大変でした。 農場到着後、羊の姿が見えなかったので犬たちを放したのですが、草むらの影に今年生まれたばかりの赤ちゃん羊が二頭放されていたのです。 ラルフィーはともかく、熊五郎は猟犬系。 一目散に飛んでいって、羊の赤ちゃんの肩に噛み付いてしまいました・・・ 夫&ここのスタッフが直ぐに気がついて大事には至らずかすり傷だったのですが、夫は激怒。 そばにあった水道のホースでお尻を思い切り叩いて怒っていました。 本能だから叩いて教えてもどうしようもないだろう、一緒に放す方が悪いと思うのですが・・・ 一緒になって走って怒りに行ったので疲れました。 元はロバの小屋があったところ。 大雨で小屋が壊れかけていたので取り壊して新しく小さな建物を建てることになりました。 平屋+屋上テラスと、外にハンマムを作る予定です。 平屋は6×3のサイズで、中には小さなキッチンとトイレ+バス。 床は素焼きのタイル、壁はタドラクト。 屋上テラスにはアイアンの手すり&日よけを付け、食事をしたり昼寝をしたりするスペースを造ります。 アイアンにはもちろんブーゲンビレアやジャスミンなどの蔓性植物を這わせます。 強度を保つためにブロック、セメントや鉄材を使いますが、外壁は土壁にします。 イメージとしては緑で覆われている小さな土壁の平屋。 建物の外の床も素焼きタイルを敷き、小さなテーブルを置きます。 バスルームのバスタブは昔どこかで見かけた真鍮製のものが見つかれば良いのですが・・・ 扉や窓枠は大工さんにオーダーするか、アンティークのものを探しに行く予定です。 この間来た時に、紙に簡単な図面を書いたのですが、今日訪れるとちゃんと土台つくりが進んでいたのでびっくりしました。 こんなおままごとみたいな進め方で本当に建物が建つのでしょうか。 何だかこのいい加減さが非常にモロッコ的で楽しみです。 今のところ、簡単なトイレしかないので、中々長居できないのですが、この建物が出来れば、週末の1日、日の出ている時間帯はずっと過ごすことが出来ます。 子供や犬たちを連れて農場の食材でお昼ご飯を作って、テラスでランチ、ハンマムに入りさっぱりした後テラスでお昼寝。 こんな日曜日を過ごせるようになるかな・・・ 元々ここを取り壊して新しく建物を建てると言うのは夫のアイデアなのですが、彼のイメージでは非常にシンプルな平屋が建つ予定でした。 でも、私がここはアイアンが良い、ここはテラコッタで・・・と夢を膨らませているので、今頃「しまった・・・」と思われているかもしれません。 でも、日本人の私としては、自由に好きな建物を建てられるなんて夢のようで、ついつい色々想像して楽しんでしまいます。 ディアモロッコ/宮本 薫 https://dearmorocco.com/

◆農場/日曜市で羊を買う 3

歩いて農場へ。 今日は犬たちを連れてこなかったので、早速羊たちを広いところに放してやった。 (熊が居ると追い掛け回して大変な騒ぎになる。) なんとも牧歌的な光景。 この犬は、ここの前の持ち主が飼っていた番犬。 引越しの際に置いていかれたらしい。今は農場の留守番の人が面倒を見てくれている。 以前はつながれっぱなしだったのが、今は自由にさせてもらって幸せそう。 困ったことに、この犬は熊五郎とは犬猿の仲。 危険を感じるくらい激しく喧嘩をするので、くまを連れてくるときは閉じ込めている。 テントの中で、ブランチ。 メニューはここのスタッフが入れてくれたミントティ(もちろん採りたてのミント入り)と有精卵で作ったオムレツと市場で買ってきたお肉の串焼き。 美味しくてついつい食べ過ぎてしまう。 雨上がりの農場には何だか良く分からない草が沢山生えていた。 良い香りがして気持ち良い。 きっとここの空気にはマイナスイオンがたっぷり含まれているに違いない。 ミントティに入れたミント。 冬の間はしょぼしょぼっとしか葉っぱが無かったのに、雨上がりでぐんと成長した様子。 この間持ってきたブーゲンビレア。 何だかひょろひょろで頼りないけれど、以前鉢植えで育てたときは一夏で驚くほど大きくなったから、きっと今年の夏に成長してくれるに違いない。 鉢植えのお花の大半は残念ながら私が一時帰国している間にいつも枯れてしまうのだけれど、ここならちゃんと農業のプロが面倒を見てくれるから安心だ。 ここの空き地には、壊れかけのロバ小屋があった。 雨が多くて危ないので解体して貰い、跡にハンマム(蒸し風呂)、簡単なキッチン、清潔なトイレ、シャワーを作る予定。 少し高床にして、床にはテラコッタを張り、半分屋内、半分屋外のような雰囲気のコーナーを作りたい。 キッチンの前には簡単なテーブルを置き、ここで食事をしたり寛げるようにする。 出来るだけ外に居るような雰囲気にしたいから、屋根は椰子の葉っぱで葺いて、壁は出来るだけ少なくする。 周りの木は切らないで、枝を払う程度にする。 今のままでも居心地は良いのだけれど、昔ながらのトイレしか無いし、座ったりゴロゴロ出来る場所も無い。 週末に来て1日ゴロゴロ出来るようなコーナーが欲しかった。 こんな感じにしない? と私が紙に簡単な図面を描くと、農場のスタッフが地面に枝で線を引いていった。 この辺がキッチンで、この辺がハンマムで・・・・ 何だか子供の頃のごっこ遊びみたいで楽しいけれどこれで本当に出来るのだろうか? まあ、半分外みたいな平屋だから何とかなるのだろう。 大体のイメージが決まると、夫とスタッフの間で「この材料はマラケシュから買ってきて、これはこの辺りで仕入れて・・・と言う話が始まる。 一応、建築の人(と言ってもこの辺りの農家の塀を作ったり、建物を建てたりする人)に来てもらい、見てもらうらしいが、殆どの作業は自分たちで行うつもりらしい。 ハンマムは直径2.5メートルくらいの丸屋根にして、明り取りのガラスを入れたいというと、「じゃあ、こういう枝か、鉄を入れることになるね。」とスタッフ。 彼はこの辺の農家の息子さんなので、農業のことを良く知っていることは当たり前なのだけれど、家畜の世話の仕方も、買い方も、農家の塀の作り方も、ハンマムの天井の作り方も、本当に何でも良く知っているなあと思う。 ブドウの棚。 冬の間は枝だけになってしまうけれど、夏は青々とした緑で一杯になり、秋にはブドウが収穫できる。 棚の下には鶏。 美味しそうなオレンジがまだまだ沢山生っている。 今日のお土産もオレンジに決定。 たっぷりもいできたので、ジュースにして毎日頂こう。 もちろん無農薬、ノーワックス。 ディアモロッコ 宮本 薫 https://dearmorocco.com/

◆農場/日曜市で羊を買う 2

農場のスタッフが朝早くに来て選んでおいてくれた羊二頭を見に行き、直ぐに商談成立。 皆うれしそう。 籠の材料になると言う枝?を売るおじさん。 ジュラバ姿が目立つ。 このあたりは鶏の市。 「美味しそうだね。」 と言うと、「病気が怖いじゃないか」と夫。 ここの市で売られている鶏は、農家で育てられた地鶏。 こうして生きたまま売買される。 買って帰ってそのまま直ぐに食べる人も居れば、多少太らせてからと言う人も居る。 少し前まで広いところを走り回っていた鶏だから、集団飼育のブロイラーに比べたらよっぽど健康的に見える。 お隣では地鶏の卵やダチョウも売られていた。 これは、オリーブオイルや牛乳を貯めるためのもの。 日曜日しか開かれない市なので、それぞれのお店はこんなテントの中にある。(写真は裏面) こんな田舎の市に立つテントでもちゃんと洗剤のマークが。 どこでどうやって配られているものなのか分からないけれど、企業努力が凄いなあと思う。 即席カフェ。 ここはお茶だけかな? この一角にはこんな感じの簡単なお店が沢山出ていて、オムレツやハリラ、煮込み、ケバブ、ゆで卵などを出して居た。 お茶一杯3DHほど。(40円くらい) マラケシュのうちのアパルトマンの一階のカフェではお茶一杯10DH。(140円くらい) スファンジ屋さん。 スファンジと言うのは多分スポンジと語源が同じ言葉だと思いますが、モロッコ流のドーナツのこと。 揚げたてはフワフワのカリカリでとっても美味しい。 ここじゃなくても午前中にメディナの住宅街に行くと売って居るけれど、ギリーズの我が家周辺では見かけないので一口食べたいなあと言うと、「農場でブランチ用意してもらうから。」 と却下。残念。 このモトは何屋さんかな・・・ お花が可愛いので一枚取らせて貰った。 こちらは青空精肉市場。 巨大な牛や羊の塊がそのまま並んでいてかなりグロテスクだけれど、見慣れるとこういうところで買うお肉は一番美味しい。 ふと足元を見ると、白骨化した羊の角が・・・ 更に市の中を進んでいくと、家畜売買コーナーに出た。 見渡す限りモロッコ人の男の人しか居ない。 何だか非常に場違いな気がする。 ここで、生後四ヶ月くらいの綺麗な子羊を二頭購入。 どちらもまだとても綺麗で、可愛い顔をして居る。 羊は家畜として飼うのであって、ペットではないのだけれど。 そのあたりに居た男の子達に農場まで羊を運んで貰う。 途中で見かけた鳥。 生きたまま、袋に入れられて居る。 どこまで帰るのでしょうか・・・ ディアモロッコ 宮本 薫 https://dearmorocco.com/

◆農場/日曜市で羊を買う 1

今日は我が家の農場&そのお隣の日曜市に行って来た。 目的は、市で羊を買うこと、先日の大雨の被害状況を見ること。 今度新しくハンマムと簡単なキッチン、シャワー、トイレを作る予定なのでその場所を測る事。 市で買い物をするには朝一番が良いので、8時に家を出た私は助手席で熟睡。 気が付くと近くまで来ていた。 マラケシュの町を少し出るとこんな風景が続く。 雨のお陰で大地は青々として居る。 今までは枯れた土地だったところを慌てて開墾した跡がある。 雨が多いから、普段は水が少ないところも農地にしたのだろう。 市場到着。 この市は、うちの農場の直ぐ隣で毎週日曜に開かれる定期市で、近くの農家の人々が集まる。 日用品、野菜、お肉などの毎日の生活に必要なものの他、ロバ、ヤギ、羊などの家畜の市も開かれる。 ここに来るのは二回目。 マラケシュから一時間も掛からないところなのに、何だか別世界。 100年前から変わらないのではないか?と思えるようなモロッコの原風景がある。 「中はぬかるみだらけだし、汚れるし、女がうろうろする場所じゃないから農場でお茶でも飲んでいたら?直ぐに済むから。」 と夫。でもせっかく早起きしたのだからと付いていくと、確かに舗装されていない道はどろどろ。 この日曜市には半径20キロ位にある村や集落の人々が集まる。 車で来る人も居るけれど、目立つのは馬車やロバ、徒歩の人々。入り口の前にはグランタクシーも何台か止まっていた。 中に入ると、男の人ばかり。 それも、マラケシュの新市街で見かけるこぎれいな人々とは全く違う顔つきの人々で一杯。 足元は皆黒い長靴。 私も今日はたまたま黒のロングブーツ。 ぬかるみを歩いて泥だらけになってしまったので、ビニールの長靴に見えないことも無い。 おそろい? 舗装されていない道はどろどろ。 一足ごとに、ずぶずぶと沈む感じ。 滑ってこけても危ないので夫のジャケットにしがみついて歩いた。 こういうマッチョな場所で女連れって言うのも恥ずかしいだろうなあ・・・ と思ったけれど、こんなところで転んだら困るし。 ロバ&荷車置き場。田舎に行けばよくある何でもない風景だけれど、二台の色と空の青、土とロバの体の茶色が綺麗なので一枚。 羊の購入風景は次回です。 ディアモロッコ 宮本 薫 https://dearmorocco.com/

◆モロッコの農場/月明かりのフトール

10月14日金曜日、今日は先日仕入れたラグの撮影のために久しぶりに郊外の農場(*1)に行って来ました。 しばらく日本に帰ったりで忙しく、ここに来るのは二ヶ月振り。 夕方の柔らかい光の中で撮影後、ラグの計量などを行い、フトール(断食明けの食事)もここで頂く事にします。 メンバーは夫、私、スタッフのオマール、スタッフの由紀ちゃんと犬二頭。 荷物運搬用の車にぎっしり商品を詰め、二台の車に分乗して出発。 犬達はどこに行くのか分かっているので非常に大人しくしています。スタッフの由紀ちゃんはここに来るのは初めてです。 フォトダイアリーには久しぶりの登場の熊五郎&ラルフィー(*2)。 昔は勢力争い的な喧嘩ばかりしていた二頭ですが、最近は強い熊、守られるラルフィーにすっかり落ち着いて仲良くなりました。 私達がラグの撮影をしている間は一応木につないで置きますが、適当な紐でつないだところ噛み千切ればよいという事を直ぐに学習して、脱走しては羊を追いかけます。 元々農場で生まれ育った犬であればそんな馬鹿な事はしないのでしょうが、ラルフィー&熊にとっては羊や鶏は動くおもちゃと同じ。 たまりません。 撮影後はラグを一枚一枚広げて色、サイズ、痛みなどのチェックをします。 今回ここで撮影&チェックしたのは合わせて40枚ほどなのですが、結構時間がかかり、2時に始めて終わったのは5時頃でした。 ここに何度も書いていますが、今はラマダン中。もちろん飲まず食わずで仕事です。グウグウ鳴るおなかをなだめつつひたすら仕事に集中するしかありません。 ラグ撮影後、今度新発売のシダーウッドのカトラリーも撮影。 とうもろこしのきれいな葉を取ってきて、ちょっとアジア風に撮影してみました。 午後五時過ぎ。 撮影終了。今日のフトールは午後6時ごろの予定。まだ一時間くらいあるなあと思いながら外に出ると、夫とここの農場の元オーナーがとうもろこしの葉の上に腰掛けて雑談中。 フトールの一時間前と言うのは一家の主婦にとっては戦争のような忙しさですが、男の人はこうしてのんびり話をしながら過ごす事が多いです。 今日のフトールの食卓。この農場には簡単な自家発電しか無いので日が暮れると家の中は真っ暗。月明かりの下で食事を頂きます。 今日のフトールのメニュー: もぎたてのザクロ、庭で飼っている地鶏のゆで卵、私達がお土産に持ってきたリッサニのデイツ、シュパキアなどのお菓子、 もぎたてのトマトと唐辛子、出来立ての新オリーブオイルと地鶏の卵のオムレツ、 農場の片隅で取れる蜂蜜、畑で取れた小麦を石臼で挽いたパン、農場の牛のミルクから作ったバター、搾りたてのミルクを使ったカフェオレ、自家製ミントで入れたミントティなどなど。 食卓の上にはなんともスローフードな食材が並びました。 フトールのお料理を並べ始めると、猫も現れました。 彼らは残飯を貰って生きています。人間が食事をしない=残飯が出ないのでラマダン期間中はおなかをすかせてフトール開始を待ちわびているのでしょう。 随分暗くなってきました。どこからかアザーンがほのかに聞こえてきてフトール開始。 町の家で頂くフトールとは一味違うとても静かな雰囲気の中で頂くフトール。 フトールの時間は「日が沈んだ時間」と決まってますが、普通の家にはもちろん電気があり、煌々と照らされた食卓で頂きます。 でも、ここでは「日が沈んだ」と言うことを実感しながら月明かりの下での食事。 昔のラマダン明けの食事と言うのはこんな風だったのかな・・・と想像しながら、今度ここでフトールを頂くときは忘れずにキャンドルを持参しようと思いました。 (*1)マラケシュから30キロ程のところにある農場。一年以上前に見つけ、今年になってから夫が譲り受けた場所。広さは1ヘクタールで様々な果樹、野菜、牛、羊、ロバなどが居ます。 (*2)ディアモロッコマラケシュ事務所の番犬たち。熊は男の子、ラルフィーは女の子ですが、番犬としてはラルフィーの方が優秀です。 ディアモロッコ 宮本 薫 http://www.dearmorocco.com

◆モロッコの農場/恵みの季節

二ヶ月振りに農場に行ってきました。 いつの間に植えていつの間にこんなに大きくなって、いつの間に実をつけたの?と思うくらい沢山のとうもろこしが収穫されていました。 唐辛子 食べきれないほど生っていたので、たっぷり頂いて来ました。生でも美味しいし、タジンに入れても良いし、焼いて皮を剥いて食べても美味しいしけれど、唐辛子は唐辛子。そんなに食べられるものではありません。乾燥させて自家製スパイスを作ってみても良いかもしれません。 オリーブ 今年もまた、オリーブの季節がやってきました。オリーブは緑色、紫色、黒に変わっていきます。一つの木にも様々な色の実が生っていて美味しそう。 ザクロ ずっしりと熟したザクロ。木からもぎたてのものをフトールで頂きました。 ディアモロッコ 宮本 薫 https://dearmorocco.com/