ゴルドベルグ変奏曲/コンスタンティン・リフシッツ/コンツェルトハウス

私と一歳違いのウクライナ人ピアニスト。ゴルドベルグ変奏曲は、いつもグールドを聴いていましたが、リフシッツの演奏は、よりダイナミックでパワフル。静けさと激しさのコントラストが激しく、全曲の物語性が強い演奏で、引き込まれました。
最初のアリアから、最後のアリアまでの物語が、良い映画を見ている様なドラマチックな感動がありました。

お隣の、一人で来ているドイツ人女性は、曲が終わるごとに小さくドイツ語で「ヤー」(yes)とつぶやいていました。
最後のアリアが終わった後、長い静寂の時間があり、ピアニストが手を膝に置き、観客席の方を向いて笑顔になった瞬間に割れる様な拍手。
この、余韻を楽しむ時間も印象的でした。
演奏者と観客の対話、音楽を通した繋がり、
小さなホールの数百人の人々の心と音楽が共鳴している様な、そんな経験でした。

最後、アンコールに一曲弾いてくれたのですが、アリアで終わった方が素敵だった様な気がします。(あまりにも、最初のアリアから最後のアリアまでの流れが良かったので)

娘も一緒に行きましたが、後で感想を聞いたところ、途中かなり眠かったそうで、最後のアリアの出だしが始まったとき、「助かった!!これで終わる」と思ったそうです。休憩合わせて二時間半、前半クープラン、後半ゴルドベルグ全曲は、8歳にはちょっと厳しかった様子。

勿体ない話ですが、「前の方の席だから、私たちからピアニストが見えるのと同様、ピアニストからもこちらが見えるから、絶対にきちんと聴く様に」と言う約束通り、退屈したとしても、目に見える形では出さなかったので良かったです。(音楽に調和していない観客が座っているだけで周りの邪魔と言う感じもしますが…)

「退屈したんだったら、もうちょっと大きくなるまでコンサート行くのやめる?」と聞いたところ、「退屈かどうかは行ってみないと分からないから行きたいし、アリアはきれいで好きだったけれど、最初のアリアの方が最後のアリアより素敵だった。今度はもっと知っている曲のコンサートに行きたい。」だそうです。

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