旅するピアノ

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娘がピアノを始めて2年ちょっと経ちました。
マラケシュでピアノを弾くというのはなかなか大変(詳しくはこちら)、その上我が家は旅行が多いので、とにかく鍵盤があれば練習する・・・という感じで、気が付いたら娘はあちらこちら、様々なピアノを弾いていました。
上はスタインウェイのコンサートグランドピアノから、先生のブリュートナー、下は壊れかけた鍵盤が戻らない古いピアノや、パールリバーまで・・・・
空港の「自由に弾いてくださいピアノ」、教会のパイプオルガン、寂れたホテルのロビーに置かれた忘れられたピアノ、何年も調律されていない可哀想なピアノ・・・

娘が今まで弾いたことがあるピアノは40台くらい。
私は最近は聴く専門ですが、同じ「ピアノ」という楽器も、本当に千差万別。
最近は、毎日二時間も練習しているので、良いピアノを弾かせてやりたいと思いますが、マラケシュではなかなか難しく、まだしばらくの間は、「ママ、今日のピアノは重かったけれど**だった」「ママ、今日のピアノは綺麗な音を出すのが難しかった」「ママ、うちのピアノ、早く弾くと鍵盤が戻ってこないから弾けないの」という状況に我慢してもらうしかなさそうです・・・。


 

2016年1月 ブリュートナー グランドピアノ
ベルリンの先生のピアノがブリュートナーということもあり、娘の憧れのメーカー。
1930年代のピアノをブリュートナーの工場で整備しなおしたもの。
温かみのある音色、外観がとても素敵なピアノでした。
ライプチヒのお店に展示してあった古いグランドピアノはこの一台だけでしたが、街から10キロほどの所にある工場にはたくさんあるそうです。
他にはブリュートナーの新品アップライト、ヘスラー、イルムラーの新品が並んでいました。

2016年1月 スタインウェイ コンサートグランドピアノ
スタインウェイハウス・ベルリンの貸し練習室にあるコンサートグランド。運が良いと当日でも空いている事があります。(一時間11ユーロ。メールや電話で予約できますが、スタインウエイピアニストの練習が入るとキャンセルになります。初回利用時には誓約書サイン、パスポートなどの公的な身分証明書が必要)
初めて弾いた時は、「大きすぎて疲れる」と言って嫌っていましたが、どうしても練習したい時に何度か利用して慣れてきたようです。
娘レベルには練習になるのかわからないピアノですが、ピアニストたちの写真やサインに囲まれて練習するのも悪くないそう。練習室は売り場の裏にあります。店内にはスタインウェイ、ボストンなどの新品、中古が数多く並んでいて、試弾できます。

2016年1月 ブリュートナー グランドピアノ
ベルリンの小宮尚子先生のレッスン室のピアノ。
娘が弾くと、硬い音になりがちですが、先生がお手本を弾かれると同じピアノとは思えない柔らかい豊かな音が出ます。
レッスンには毎回同席させていただいているので、かなり聴きましたが、レッスン中に音色が変わってくるのが素人の私にもわかります。

2015年12月 アガディール イギリスの古いピアノ
アガディールのホテルにあったほとんど使われていなさそうなグランドピアノ。
自由に弾いてくださいと言われて娘が練習させてもらいました。
かなり広く天井が高いロビーだったので、遠くで聴くと音が響き気持ちよかったですが、弾いている本人は「音が狂っているから気持ち悪かった」と言って、短時間しか弾きませんでした。
モロッコは観光国なので、各地のホテルにはこんなピアノがたくさん眠っているのでしょうね・・・勿体無い。
メーカーは忘れましたが、「なんとかロンドン」と書かれていました。今のしっかりしたグランドピアノとは異なり、ピアノの蓋がとても軽かったです。どんな素材で作られているのでしょう。

2015年11月 マラケシュ ヤマハ グランドピアノ
時々、練習させてもらっているピアノ。これもほとんど弾かれていないピアノなので、いつも弾きに行くと埃だらけ・・・。普段慣れているピアノと比べると鍵盤が重いので疲れるけれど、トリルが綺麗に入るから好きなのだそう。天井が高いところにあるので、良く響いて聞いている私は気持ち良いです。

2015年11月 ベルリン ボストンピアノ
スタインウェイハウスのお店の方に陳列されているスタインウェイのセカンドブランド。
練習室のコンサートグランドピアノに比べると、「さらさらっとキレイに」弾けるので、気に入っているそうです。

2015年8月 ザルツブルグ メーカー名不明グランドピアノ
ザルツブルグのホームステイ先に置かれていたグランドピアノ。
誰も弾かないので、調律もされていなくて、音がかなり狂っていましたが、ほかに練習できるところがないので、このピアノで毎日練習していました。ピアノの屋根や蓋がとても軽く、音もあっさりした感じでしたが、田舎の一軒家で、窓を開けっ放しで練習OKだったので気持ち良さそうでした。

2015年8月 ザルツブルグ 教会のパイプオルガン
外が暑くて、涼みたくて入った教会のパイプオルガン奏者の方が練習中で、雑談中に娘がinventionを練習中ですとお話したところ、弾かせていたけることに。
もちろん、パイプオルガンを弾くのは初めてでしたし、弾き方も分からないのでただピアノと同じように弾いただけですが、貴重な経験でした。

2015年8月 日本 公民館のアップライト
日本では、公民館のピアノ、ピアノ教室のピアノなど4、5箇所で練習しましたが、ここのピアノは・・・
でも3時間300円という破格のお値段なので仕方ないですね。
ピアノ練習中にお隣の部屋から演劇部の練習が聞こえてきたりして、面白い経験でした。
違う部屋にはヤマハのグランドピアノがあり、そちらも借りましたが、毎回自分で倉庫から出して準備しなくてはならずちょっと大変でした。随分長い間誰も弾いていないようで、最初は冷え切った感じの音でした。

2015年7月 ベルリン ホームステイ先のグランドピアノ(メーカー不明)
かなり練習に使わせてもらったピアノ。なんと、500ユーロで手に入れたそうです。
オーナーが毎日声楽の練習用に使うため、調律されており、広々とした部屋の真ん中に置かれていて気持ち良いピアノでした。
ドイツのピアノ屋さんには、燭台付きの古いピアノや中国、韓国製のピアノも多く、かなりのレベルの人じゃないと楽器に贅沢しない印象でした。

2015年5月 マラケシュ パールリバー グランドピアノ
生産台数世界一の中国のピアノ。同じ「ピアノ」という名前でも色々ありますね・・・・。
グランドピアノなのに、アップライトの値段で買えることが売りのピアノのようですが、素材も見るからに安い感じでした。音は電子ピアノ的で、どんな弾き方をしても同じような音が出る印象。

2015年5月 マラケシュ 古いアップライト
マラケシュのピアノ屋さんにあるのはこんな感じの古いアップライトがほとんど。このピアノは調整中のようでしたが、調整後でも、鍵盤がガタガタだったり、フェルトがものすごく凹んでいたり、中がサビサビだったり・・・。

2015年1月 エッサウィラ ガボーのかなり古いグランドピアノ
始めて人前で弾いた時のピアノ。
見た目は素敵ですが、戻りにくい鍵盤があったり、全体に軽すぎたり、弾きにくかったそうです。

2014年11月 マラケシュ オーガストフォルスター
我が家のピアノ。
娘がピアノを始めてすぐの頃に、見た目の可愛さ重視で選んだ、80歳のピアノ。
初級終了くらいまでは使えるかなと思っていましたが、どんどん進んで今では、「トリルが弾けない」「早いパッセージが弾けない」「音色が良くない」など色々問題がありますが、モロッコでは買い換えるのも大変なので我慢して使わせています。

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5 comments » Write a comment

  1. FBで見ました。とても楽しく、最後まで今度はどんなピアノだろう?とワクワクしながら見せていただきました。娘さんはお上手ですね♡ 教会での演奏は素晴らしい!! 私のピアノはBOSTONですが、とても引きやすくてタッチの通りの音色が出るので大変気に入っています。是非娘さんにも弾いてもらいたいです(笑)。

    • コメントありがとうございます。
      丁度ベルリンに行っていて、お返事が遅れて申し訳ございません。ボストンピアノ。羨ましい!!ぜひ娘を伺わせたいです(笑)
      教会での演奏は昨年の夏ですが、本当に得難い経験で見ている私の方が感動してしまいました。

    • ちなみに、私もリシッツアの駅のピアノの演奏好きです。(FBでシェアされているのを拝見しました)

  2. リシッツアの演奏後の、あの可愛いい笑顔……大好きです。本当にピアノを愛しているんだなと思います(as your daughter)。
    私も、お返答が遅れまして申し訳ありません。FBでお友達になれたらなあ….と思います。
    それでは…….

    • こんにちは!
      FB、そのうちピアノ&ベルリンのページを別に作りますのでそちらでお願いします!
      リシッツア、アムステルダムで見ましたよ。
      終演後、花束を肩に担いで帰って行きました。男前でした(笑)

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